旅に出るということ
- November . 27 . 2013
- Personal
アートと落書きの違いは何か。
僕は絵を描くことは好きだけど、それは決してアートではない。あくまで落書きを描いている。
コンセプトがあるかないか、その違いがアートと落書きの線引き。
もう5年も前になるけれど、バックパックで北米を旅した時、ある人からそう教わった。
カナダのソルトスプリング島で出会った芸術家夫婦。ふわっとした木の匂いが印象的なその家はインテリアデザイナーである旦那さんのお手製。離れにあるアトリエには前衛芸術家の奥さんの絵画がビッシリと並んでいた。
ドライフルーツがたっぷり入ったスタッフドバケットをつまみながら、旅先で描いた絵を見てもらい、好きなアーティストは誰で、あーだこーだ、とペチャクチャ…。
帰る頃にはもう夕方で、どれくらい居座ったか忘れたけど、とても濃い時間を過ごすことが出来た。
旅はいつも新しい発見をくれる。
なんとなく成長した気分になれる。
今はなかなか遠出は出来ないけれど、休みさえあればスケッチブック片手に小さな旅に出ている。
人生は旅だと言うけれど、そうなのかもなと最近思う。家のドアを開けたら、いつだって旅の始まり。そう考えると、なんにもない毎日でも楽しく思える。